子どもたちに<生きる力>と<希望>を! 
<高校生の性>の今 資料099

  


少女を危険にさらすな
朝日新聞 社説 021013

 インターネットの出会い系サイトで、10代の少女が性的な被害に遭うケースが増えている。
 宮城県の塩釜港で16歳の女子高校生が遺体で見つかった事件は、無職の30歳の男性が先月、殺人などの罪で起訴された。2人が知り合ったきっかけも出会い系だったと見られている。
 出会い系サイトには携帯電話で簡単にアクセスできる。その後メールなどを交わすことで未知の人と容易に会うことができるため、急速に利用者が増えた。
 警察庁の今年上半期のまとめでは、出会い系サイト絡みの事件は前年同期の2・6倍にのぼった。692人の被害者のうち女子高校生が173人を占めている。
 新しい通信手段を使った商法が性風俗の世界で広まるのは出会い系が初めてではない。テレホンクラブやツーショットダイヤルなど過去にも大きな問題になったケースがある。
 テレクラについては昨年、18歳未満の利用を禁ずる法改正がなされたが、十分な規制になっていないのが現状だ。
 出会い系サイトも効果的な対策はなかなか難しい。といって手をこまねいているわけにはいかない。怪しげなサイトを運営する業者への直接的な規制、あるいはそうしたサイトへ少女たちがアクセスしにくいよう垣根を高くするなど、有効な対応策を急ぐ必要がある。
 さすがに、少女たちの間でも危険が伴うという意識は芽生えつつある。ラジオ局「TOKYO FM」の調査によると、インターネットの匿名性についての女子高生の反応は前年に比べて変化している。
 「ふだんは出会えないような人と知り合えるので面白い」という回答が前年の69%から40%に減った一方、「こわいと感じる」という回答が28%から38%に増えた。
 にもかかわらず、出会い系サイトに手を出して被害に遭う少女が増えている背景には、カネのために安易に性を売る現実がある。自分を粗末に扱えば、きっと後悔する。そのことを彼女たちに教えていくのは大人の責任だ。
 だがそれだけでは被害はなくせない。
 出会い系もテレクラも通常、女性と知り合うための登録料などのカネを負担するのは男性側だ。そのうえで、一般のアルバイト代などとはケタ違いの金額を提示してわいせつな行為を要求する。
 こうした男性を摘発することが犯罪抑止に効果があることは、はっきりしている。補導された少女の持っていた携帯電話の通信記録から、わいせつな行為をした男性が割り出されて摘発されるケースは多い。少女たちを救うには、売春する男性を徹底的に取り締まることが不可欠だ。
 少女たちを危険や誘惑から遠ざけたい。そのために、大人たちは知恵をしぼり、手だてを講じなければならない。


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